船を造っていく過程で、最も重要かつ華やかな祝典が進水式です。
進水式とは、新しく造られた船の誕生を祝う式典であり、一般的には、船を初めて海に進水させるときに行われます。
進水式では船から支綱と呼ばれるロープを1本のばし、このロープを船会社の代表者などが銀の斧で切り、船の誕生を祝います。
このロープは、くす玉やシャンパンなどに繋がれており、ロープを切るとシャンパンのビンが船首にあたって砕け、くす玉が開き、五色のテープをはためかせながら船は船尾から海に向かってゆっくりと動きだします。
数万トンの大きな船が水面に滑り降りていく様子はとても感動的で、船の誕生を祝ってブラスバンドの演奏なども行われます。
当会では、日本財団より助成金の交付を受け、次世代を担う子ども達に造船業を通してものづくりの素晴らしさを知ってもらうため、また、地域住民の方々には造船業が地場産業としての重要な産業であることを再確認してもらうために「進水式や造船所の見学会」を行っています。